【新型コロナ】前・現首相ら83名に聞き取りした民間団体の報告書公表

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(写真の出典)首相官邸ホームページ

民間のシンクタンクが、規制改革推進会議議長の小林喜光氏(三菱ケミカルホールディングス取締役会長)を委員長に据え、政府のこれまでの新型コロナ対応について調査した委員会の報告書がまとまり、出版にあたり8日、概要が公表された。前・現首相など83人の政府関係者、識者などに聞き取りを行っており、政権幹部や担当官などの生の声が記されるものとなっている。

対策不足、ガバナンス欠如、危機コミュニケーションの失敗を指摘

シンクタンク「一般財団法人アジア・イノベーション・イニシアティブ」が、小林氏をはじめ、元経済財政大臣の大田弘子氏、元東京女子医科大学学長の笠貫宏氏、弁護士の野村修也氏と錚々たるメンバーを揃えた臨時調査委員会が報告書をまとめた。全文は今月下旬以降に書籍として出版されるが、8日、概要が公表された。調査は安倍前首相、菅現首相、加藤官房長官(前厚生労働大臣)をはじめ首相官邸や関連省庁の担当官、識者など83人にのぼり、インタビュー実施数は101回にものぼったという。

それによると、政府が折に触れ「日本モデル」と胸を張った対応策の全般について、辛辣な批評を加えたものとなっている。2月のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」への対応に関して、対国民、官邸と厚労省との双方のコミュニケーションにおいて失敗し、誤解と懸念が広がったと評価。その後の突然の一斉休校の決定にともなう政府内の混乱、感染拡大が社会に脅威を及ぼし始めていた中での緊急事態宣言の遅れ、専門家会議との接触機会削減をめぐる「最低7割、極力8割」の扱いに関する軋轢、PCR検査能力拡大を果たせなかった「目詰まり」、アベノマスクの評価など、前向きな評価は一切みられない。

特にこれらの評価を下すにあたって、対策にあたった各省庁の担当官へのインタビューで、象徴的な言葉をいくつも引き出しているのが印象的だ。たとえばアベノマスクに関しては「総理室の一部が突っ走った、あれは失敗だった」と述懐しているほか、対策全般に関しても「泥縄だったけど、結果オーライだった」という反省の弁とも、言い訳ともとれる正直なコメントを載せている。

この調査報告書の全文は書籍として18日に電子書籍、23日に紙の書籍として出版される。

『新型コロナ対応・民間臨時調査会 調査・検証報告書』
電子書籍/2020年10月18日発売
紙書籍/2020年10月23日発売

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