西智弘

それは、非難ではない

2019年5月8日

緩和ケア病棟長期入院できないの記事で言いたかったことは「ほら、日本の制度最悪だろ?」ということではなく、この現状を踏まえたうえでどうしたらいいか考えようということだ。
医療介護連携は早急に進めるべきだし、緩和ケアは逆に早期からかかって話し合いをしたほうがいい。

「人生会議」もうまくやれば有効だし、「がんコーディネーター」のような伴走してくれる専門職も必要なのかもしれない。

少なくとも「何かに任せておけば自分の人生は安泰」という時代ではない。それを絶望と感じる人もいるだろうし、自立のための萌芽ととらえる人もいる。安楽死制度と絡めてコメントくださる方も多いけど、それも絶望から安楽死を求めるのではなく、自立した日本人として、生と死の問題を自己決定していきたいという要求の結果であってほしい。

嬉しかったのは「介護施設経営者です。こういった方々を受けていくために頑張ります!」という声をたくさん頂いたこと。
今回記事内では書けなかったが、地域ホスピスだけではなく、介護施設で素晴らしいところもたくさんある。それらが中心になって、新しい緩和ケアが生まれていくという未来もある。

タイでは、非医療者のヘルスボランティアとコミュニティナースが中心となって終末期のケアを担い、医師はかれらが必要と判断した時だけ助っ人的に関わるかたちだという。緩和ケアが全体的にそのかたちに変わっていくのも、それは良いと思う。今の病院中心の緩和ケアは、それはそれで弊害もある。

ただそれを進めるために、患者さん・家族や現場に痛みを伴う進め方になってほしくなかった、ということだ。


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