子宮頸がんワクチンの効果は明らかだ

佐々木淳
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子宮頸がんワクチンを17歳未満で接種すれば、子宮癌の発生を88%減らす。権威ある学会誌NEJM(New England Journal of Medicine)より記事が出ました。

10歳から30歳のスウェーデン女性が対象に、子宮頸がんワクチン(高悪性度の子宮頸部病変の予防における4価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン)の有効性を検証。子宮頸がんの累積発生率は、予防接種を受けた場合、10万人あたり47例、予防接種を受けていない場合、10万人あたり94例。

すべての共変量の調整後、子宮頸がんの発生率比は、17歳までに接種した人は12%まで、17歳から30歳までに接種した人は47%まで減少。特に17歳未満の若年層女性に対する子宮頸がんワクチンの接種は、非常に効果があることが明らかになりました。

日本では特に子宮頸がんワクチンの接種に対する社会的抵抗感が大きく、予防接種としてはまだ普及していません。しかし、ここまで効果的にがんを予防できる方法があるのに、これが選択肢として準備されていないことは、逆に非倫理的であるようにも感じます。

もちろんワクチン接種の有害事象が起こったらどうするのか、ということは考えなければなりませんが、ワクチンを打てば防げたかもしれない子宮頸がんが発症したらどうするのか、という議論もきちんとすべきだと思います。

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医療法人社団 悠翔会 理事長・診療部長
1998年筑波大学卒業後、三井記念病院に勤務。2003年東京大学大学院医学系研究科博士課程入学。東京大学医学部附属病院消化器内科、医療法人社団 哲仁会 井口病院 副院長、金町中央透析センター長等を経て、2006年MRCビルクリニックを設立。2008年東京大学大学院医学系研究科博士課程を中退、医療法人社団 悠翔会 理事長に就任し、24時間対応の在宅総合診療を展開している。

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