薬剤師研修認定シールの闇

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研修認定薬剤師のシール集めと、オークションサイト売買の現実

 

研修認定薬剤師制度が始まったのは、私の記憶では自分が大学院生の時で1994年の4月だと思います。なんとか国家試験に合格し薬剤師免許は持っていたので、集合研修に行く時間もあったので1年間で50単位を獲得して認定の申請を行ないました。修士終了後は臨床の現場には行かずにMRになったのですが、それでも認定の継続は行っていました。

最初は研修会やその情報の価値が分からないので、なんでも片っ端から受講してみたので、50単位も集めればそれなりに目が肥えてきました。
シール発行団体での活動や、研修の講師も何度もしましたが、やっぱり違和感をなんとなく感じていました。
あれから四半世紀以上たって、JPALS(日本薬剤師会の研修制度)に乗り換えたので、今はシール集めはしていません。

 

自分が考える問題点

・シール集めがゴールになっていて、研修認定をとったら誰にその知識を還元するの?という仕組みになっていない。
・かかりつけ算定のための単なる条件になってしまっている。
・研修内容のバラツキがひどい

そこで出てしまった、今回の報道。

 

 

これは以前から私も警告していて、ネットオークションサイトに医療用医薬品や研修シールほか製薬会社のギミックなど出品されている惨状を報告しつつ、パトロールしておりました。
ついにシート単位で出ていることが明らかになったので、これは身内(薬剤師)の仕業なのか?それとも薬剤師を貶めるための謀略なのか?結果は分かりませんが、どっちにしても真面目に受講して、その価値を患者さんに還元している薬剤師に対する冒とくでもあって決して許されるべきことではないでしょう。
またシールだけの問題ではなく、こんなトレーサビリティもとれない団体なら、医薬品のトレーサビリティも一緒じゃない?と言われかねない事態まで発展する可能性すらあります。

こんなズルしてまで単位が欲しい人と、入手経路は知りませんがシール販売で1円でもお金を生み出せてしまう仕組み。これが結びついて「魂を奪われたビジネス」が成立するという現実は疑う余地はありません。

アカウント停止のような生易しい対応ではなく、もっと厳罰を与えるべきだと思います。それによって失った信用の回復の一手になればと願っています。


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ふくろうメディカル代表・株式会社実務薬学総合研究所 薬剤師
東京理科大学薬学部 臨床准教授
1968年福島県郡山市生まれ。1990年東京理科大学薬学部に入学、大学院修了(薬学研究科修士)。武田薬品工業でMRとして勤務。その後薬剤師(薬局・大学病院・診療所)人材会社を経て現職。
※ふくろうメディカル:個人事業で医療関連の著作・研修資料作成などを行なっています。

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