どうすれば治りますか?と聞かれるのでお答えします

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熱中症を防ぐには‥という話です。

水分補給やなるべく外に出ない。
これは当然のこととして、大事なのは「普段からしっかり食事をとること」

診療していると熱中症も胃腸炎も、点滴補液が必要になる子はほぼやせ形。ぽちゃぽちゃしていた方がタフ。子供のぷくぷくしたほっぺたには「愛(いままで)と希望(これから)がつまっている」と思っていますが、愛も希望も「栄養」がないと育ちません。

これは別段、貧困家庭は食べられない、という話ではなく、中流上流家庭でも起こり得えます(実際に診療した印象です)。
誰にでもできるはずのホームケアをちゃんとしてほしい、ということです。

ケアというと軟膏を塗ったり、鼻水を吸引したり、
そういう話を思い浮かべるかもしれませんが、
何のことはありません。
食事や排便、入浴睡眠にいたるすべての生活において、
ホームケアとしての意義があるのです。

点滴すれば治る、薬を飲めば治る、
それらはあくまで治療の一端であって、特に子供はホームケアが大切です。

熱中症や脱水症になった後で「どうすれば治りますか?」と聞かれますが、
この場合「ならないようにするしかない。普段からしっかり食べること」と答えます。

小食の子は「何故ご飯を食べられないか」探ってほしいのです。
間食が多いなら、少々おやつを我慢させる必要があります。
ストレスがあるならそれを解決しましょう。
元々小食の子は、毎食ほんの一口だけでも増やしましょう。
ホームケアには頭脳も効率もいらない、根気よく付き合うしかありません。
根気よく付き合えないなら、保護者本人の生活を見直した方が良いですね。

なぜこういうことを書いたかといいますと、

「この子はお菓子ばかり食べるんです」
「風邪でも外で遊びたいって言うんです」

と子供に自己責任を求める保護者がたまにいるからです。

「子どもだからそうでしょう」「そこは大人がどうにかするしかないでしょう」と僕は答えます。
そうするとたいていの保護者は黙ってしまいます。
子どもはお菓子食べたいに決まってるし、外で遊びたいに決まってるし、それは大人も同じなわけです。

5歳で毎日鼻うがいをする子や小学生で自分で軟膏を塗る子もいます。これは、僕が患児本人にIC(インフォームドコンセント)を取るのもありますが、やはりそれを家庭に持ち帰って実践する保護者の根気強さが大事です。

つまり普段の生活が、流行疾患や病気(全てではないが)の予防につながりますよ、ということです。


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山内病院付属藤沢スマートタウンクリニック 小児科部長
日本小児科学会 小児科専門医
「正しい医療情報のための連携会」Facebookグループ会長

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