内田直樹

都市封鎖で、在宅医療ができること

2020年4月1日

新型コロナウイルス感染の拡大に伴い、都市封鎖が現実的に迫っているように感じています。
仮に都市封鎖が行われた時に、私たち在宅医療に携わるものがどうやって患者さんたちと医療者の健康を守るのかについて考えています。

その中でオンライン診療は有用な選択肢です。
患者さんはオンライン診療によって速やかに診療を受けることができますし、医療者は移動の負担を減らすだけでなく、患者と接することでの感染のリスクも減らすこともできます。

2018年3月に公開され昨年7月に一部改定された「オンライン診療の適切な実施に関する指針」では、「在宅診療、離島やへき地等、速やかな受診が困難である患者に対して、発症が容易に予測される症状の変化に医薬品を処方することは、その旨を対象疾患名とともにあらかじめ診療計画に記載している場合に限り、認められる。」とされており、在宅医療においては診療計画書にあらかじめ発症が予測される症状を記載し、患者への事前の説明を行うことにより、症状変化が起きた際でも、オンライン診療によって新たな処方ができることになっています。
しかしこれまでは、月1回の在医総管患者にしかオンライン診療が行えなかったため、ほとんど活用する場面がありませんでした。
これが2020年4月から適応される診療報酬改定で、月2回の在医総管患者に対してもオンライン診療が可能となりました。
このため、都市封鎖に備えて当院では、在医総管の患者さんたちに対してあらかじめ計画書を準備しておき、仮に都市封鎖が行われても予測される症状に関してはオンライン診療で対応しようと考えています。

この運用は在宅医療の現場で広く活用ができるのはないかと考え、作成した計画書と説明文を公開いたします。

在宅医療でオンライン診療を行う場合に障壁となるのが患者側でのデバイス利用です。
そこで、今回は看護師が訪問してスマートフォンを操作し、バイタルサインをはじめとした所見を医師に伝えながらオンライン診療を行うD to P with Nの状況を想定しています。
都市封鎖が起きた際に状態が安定した定期訪問に関しては電話再診にてdo処方を行い、あらかじめ予測される事態による臨時往診の場合には看護師訪問によるオンライン診療を行うというイメージです。
これによって、訪問頻度を減らしながら医療の質を保つことができると考えます。

仕組み上、wordファイルを貼り付けることができませんでしたが、もし計画書のwordファイルが必要な方がいらっしゃればFacebookメッセンジャーにメールアドレスを送ってください。

計画書の作成を含め、複数の方にご協力いただきました。
今後も引き続き、現場で何ができるかを考え実践していこうと思います。
ぜひ皆様のご意見もお聞かせください。

【編集部より】内田直樹先生へご連絡なさりたい場合は、Facebookからご連絡をお願いいたします


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