厚生労働省は10日、新型コロナウイルスの感染者との接触可能性を通知する「接触確認アプリ」で不具合が起きたと発表した。陽性が判明した人に通知し、アプリでの入力を求める「処理番号」が正しくても登録できないという不具合で、厚生労働省は来週中にも修正を目指すとしている。
感染知らせる「処理番号」入力できず
この「接触確認アプリ」では、アプリ利用者同士が「1m以内に15分以上」近接し続けていた場合、濃厚接触したとみなされ、その情報がスマホに記録される。利用者が検査で陽性となった場合、厚生労働省から「処理番号」を通知され、その番号をアプリで入力すると、過去2週間以内に接触した利用者のスマホに通知が送られるしくみだ。
今回の不具合は、この「処理番号」が正しくてもアプリに登録できないという不具合で、アプリの機能の中核的な部分が機能しないという致命的なもの。8日から9日にかけて、利用者から報告があったという。厚生労働省では処理番号自体の発行を11日から停止し、不具合修正を来週中にも終えたいとしている。
接触確認アプリをめぐっては、前回もでたらめな処理番号を入力しても登録されるという不具合が発覚し、アプリが修正される今月3日まで処理番号の発行を停止していた。